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プログラミング独学からの6年間の成長記録【現役フロントエンドエンジニアの振り返り】

こんにちは。

本記事ではタイトル通り、プログラミングを独学からスタートし6年が過ぎたのでその成長記録を書こうと思います。

まずは現在の私の自己紹介をします。

この記事の筆者

フロントエンドエンジニア
Yamato

未経験から独学でフロントエンドエンジニアになりました。上場企業のWeb制作チームマネージャーを4年経験し、現在フリーランスをしながら法人を設立しフロントエンドとして活動しています。JS/WordPress/Vue/Shopifyが得意です。

こんな私が0から学習を始めてどのように成長し独立までできたかを本記事でまとめてみました。

なぜ書こうと思ったか?

先程紹介した通り、私は未経験から独学スタート→アルバイト採用→正社員登用→管理職&エンジニア採用担当を経て現在フリーランスとして独立してフロントエンドエンジニアをしています。

学習を始めた当初、未経験からフリーランスになりたと思っていた私ですが、気がつけばその環境を手に入れることができていました。

(自分で言うのもなんですが文字で見るとかなり理想的なキャリアの積み上げをしていますね🤣)

現在の環境が手に入るまでのプロセスを言語化してまとめることで、これからプログラミング学習を始めようと思っている人が何かしらの参考にできるのはないかと考えています。

と言うのも私自身、学習の過程で指標となる人やアドバイザー的な人はいませんでした。

すごい先輩エンジニアに教えてもらった経験とかもなく、ただ黙々と一人で知識を入れてアウトプットしての繰り返しでした。

振り返ってみるとそれで困ったというわけではないのですが、やはり参考や指標になる人が情報を発信していればより良かったなぁと思っています。

私自身、優秀なエンジニアというわけではなく決して順調にスキルが上がっていったとは言えないので、この記事を通してこんな奴でもちゃんと就職できて独立までできるのか知っていただければと思います。

そして皆さんの独学のモチベーションアップに繋げることができれば幸いです。

プログラミングとの出会い:自由に生きたい、憧れの職業

そもそも私がプログラミングを習得したいと思うようになったのはちょうど「ノマドワーカー」「自由な働き方」などのワードが出てきた頃です。

当時プログラミングを習得する理由は下記の3つでした。

  • 6ヶ月しっかり独学すればエンジニアでやっていける(当時の噂)
  • エンジニアは市場価値が高いから給料もいい
  • 会社に縛られず自由に働ける

独学でエンジニアを目指す人が持つ、ザ・あるあるの理由って感じですね😅

あと、たまにスパイ映画とかに出てくる味方のハッカー的な人が黒い画面でカタカタして問題を解決するのとかもかっこいいなと思っていました。w

私は「自由に働けて、かっこいいと思ってた職業って エンジニア最高やん!」って感じでした

プログラミングとの出会いはこんな感じです。

6年間の学習記録スタート

前置きが長くなりましたがここからは現時点のスキルまでの成長の記録を覚えている限り書いていこうと思います。

0-6ヶ月:続けられるかの境界線

独学開始から半年でたどり着いたところは、HTML/CSSの基本の理解でした。

今のスキルが100%だとしたらの当時は今の5%ほどの理解していた感覚です。

具体的にはHTMLのボックスの概念と主要なタグの理解だけだったと思います。
CSSではちゃんと理解していたのは横幅、高さ、色とかを変えるレベルでした。

「6ヶ月で副業で稼げるレベルになる」と目標にしていた私は当時のスキルと目標までのギャップを目の当たりにして、自分のセンスの無さに絶望していたのを覚えています。
「半年でエンジニアとか無理くね?」状態です。

ただとりあえずやってみようという感覚で始めたプログラミングでしたが、コードを書くのが楽しかったので続けられました。

個人的な感覚ですが独学を開始して半年ほどでプログラミングが自分に向いているかどうか大体わかります。この辺りまでやってみて継続するかどうか考えてみてもいいかもしれません🤔

この頃のインプット方法はProgateの基礎と応用を繰り返しやっていたのと補助教材として参考書を見ながらインプットをしていました。

関連【初心者→中上級者へ】Progateが終わったら次に選ぶべき2つの選択

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今思うと、ほぼ頭に入ってなかったと思います。。ただ読んで、コードを打ち込んで、、の繰り返しでした。
初めて半年ぐらいはインプットするけど身を結ばないと思います。

当時一緒に勉強を始めた人たちは大体半年を境に徐々に離脱していきました。

7ヶ月-1年:HTML/CSSの基本は理解。JSスタート...即挫折

半年を過ぎると複数のカラムで作られたレイアウトをHTMLで組めるようになりました。

しかし見た目には綺麗に見えていてもコードはぐちゃぐちゃでした。
人に見せるのが恥ずかしいぐらいです。

ほぼ力技でレイアウトを再現していましたw

CSSで言うとpositionやflexbox,animation,hover,sass,,,etc などをインプットをしていました。

まだまださぐりさぐりで実装に何かしらの不自由さを感じていました。
ただ、ホバーやアニメーションの実装ができて動きをつけられて感動したのを覚えています。
簡単なLPなら実装できるようになっていました。

またこの頃からJavascript(以後JS)の勉強も始めました。
しかし全く理解できませんでいた。(めちゃくちゃ心折れたところです)
思考停止状態で参考書通りにコードを打って基本的な構文を作るぐらいですかね。。
楽しさは0でした。

1年-1年6ヶ月:マークアップエンジニアで実務開始

独学から一年ほどで当時働いていた別部署でマークアップエンジニアとして実務を経験するようになります。

元々カスタマーサポートで働いていたのですが、運良く移動させていただけました。

しかし実務といってもイメージタグをつなげて一枚ものLPを作るという、当時の自分でも問題なく対応できる業務です。。

この頃メインで学習していた内容はJavaScriptでした。HTML/CSSで悩むことは無くなったので、一旦放置していました。

この頃からudemyを使って学習をしていました。

現在の自分のレベルまで押し上げてくれたのはudemyでしたね。今もバリバリudemyを使っています。個人的にはprogateではなくudemy一択をオススメします

いくつかJS関連の動画を購入しました。
ハズレの講座もありましたが唯一下記のJSの講座は当たりでした。今も見て復習に使っています。

ベストセラー取得

当時は基本的な構文の理解は進んでいましたが、実務に落とし込める様なレベルでは全くなかったです。

「こんな実装してほしい」って言われて頭真っ白になって「無理です」って言っていましたw

関数がどうしても理解できなかったのを覚えています。

ですがインプットは続けていました。

この期間の終盤にやっとJSで何ができて、Webページとどう連動させるのかがわかってきたぐらいです。(たぶんめちゃくちゃ遅い方です)

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1年6ヶ月-2年:JSの理解とプラグインが使える

この頃からJSで簡単なプログラムを組めるようになりました。

ただ書くコードは汚いです。

jQueryやプラグインの存在を知り、それらを実務に落とし込めるようになっていました。
案件ごとに少しですがプラグインを触ってカスタマイズもできるようになっていました。

そしてこの期間の終盤にCSSに戻ってきました。
Sassに苦手意識があったので改めてインプットをしていました。

この時期の終盤からフロントエンドとしての自覚が芽生え、ソースコードをきれいに書くことを意識しました。
この辺からCSS設計を考えるようになりました。

業務内容もレベルが上がり複雑なレイアウトのLP制作があったり、今まで作ったLPの改修などあり、他のフロントエンドのことも考えながら実装をするように心がけていました。

2年-2年6ヶ月:安定したアウトプットと副業開始

この頃から業務で対応する制作に関しては怖さは無くなっていました。

「コードを綺麗に書く」「開発環境整える」をテーマに実装にいかにスムーズに入り、更新性を高められるかを意識しました。
例えば、

・classの命名規則
・テンプレートフォルダ作成
・scssファイルの分け方
・mixin使用
・node.js導入

です。

当時はBEMを基本として記述していました。(今も基本的にはBEMを使っていますが少しカスタマイズしてます)
テンプレートフォルダとはindexファイルはもちろんリセットCSS、よく使うJSのプラグイン、scssフォルダなどを格納し、各ファイルの読み込み指定しているものです。

これをすることで案件が発生したら、テンプレートを複製しすぐに実装に入れるようになります。(下準備ですね)

この頃からLPだけではなく、静的(ワードプレスではない)なサイト制作ができるようになっていました。
そして外に出しても恥ずかしくないものが書けるようになっていたと感じています。

この頃から副業を開始し、初報酬で7万円をいただきました。

めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。

3年-4年:マネージャになる

独学を初めて3年が経つころに自部署のマネージャになりました。

制作の仕事は一気に少なくなり、メンバーの育成や評価、採用担当として従事していました。

したがって会社での学びは急激に減ってしまいました。
もちろんマネージャとしての仕事もやり甲斐を感じていました。(たぶん向いていると思います)

しかし当時まだWordPressでの制作、SPA制作などもできなかったので自分のスキル的には満足できるものではありませんでした。

インプットは帰宅後や週末にしていましたが、忙しく副業もできなかったので、アウトプットの場がなく何のためのインプットなんだと思いながらダラダラ勉強は続けていました。

ちなみにこの頃、勤めていた会社の費用で調査の為?TECH:CAMPに参加していました。
実業務とは繋がらなかったですが、Webアプリ制作を少しかじりました。

5年-6年:ECサイト制作。独立決心。

会社での制作の仕事が少なくなってきたところでしたが、転機となる案件がありました。

それは自社ECサイトの立ち上げのプロジェクトの案件です。

このプロジェクトで、初めてECサイトの構築を経験しました。

また制作だけでなく、サイト設計、全体の構成や制作ディレクションなどデザイン以外のところを経験でき一人でもやっていけると言う自信に繋がりました。

自社ECサイト制作をきっかけに副業でもShopifyを使ったECサイト構築案件を複数対応し独立の準備資金を貯めることができました。

6年-現在:独立、開業

独立後はインプットの時間を確保しています。

主にReact.js・Shopify・WordPressを重点的にやっていて、たまにバックエンドの勉強もしています。

ありがたいことに前職のつながりで適度にお仕事をいただけているので生活自体は充実しています。(営業活動はいまのところ無しでもお仕事の相談してもらえています)

独立して収入が2倍に!とかはなく、年収で見ると前職とほぼ一緒の額になる想定です。
とはいえ、自由な時間が増え、スキルUPのための時間も確保できているので個人的には幸せです。

現場を経験すると一番スキルが上がる

以上が独学を開始してからの成長記録です。

きっと世の中には自分のように頑張っているけどなかなか成長を実感できなかったり、このまま続けてもいいのか?と悩んでる人が多くいると思います。

とりあえずもう半年続けてください。
個人的な感覚になりますが半年ごとにスキルが上がってくるのがわかります。
半年前にはできていなかったこと、理解していなかったことをリストにあげてみてください。
きっとできることは増えています。

あとアドバイスとして、あまり転職に慎重になりすぎなくてもいいと思います。
現場に入って苦労した方がスキルは確実に早く伸びます。

未経験でのエンジニア転職にハードルを感じる人もいるかもしれませんが、チャンスはあります。
理由も解説して下記の記事にまとめています。

参考【30代未経験】エンジニア転職に必要なスキルと入社後の業務を元エンジニア採用担当が解説します

続きを見る

私が採用担当していた時に採用した人たちは、元々スキルは低かったのですが、人柄が決め手で採用しました。

しかし入社後半年ほどで一人で案件を回せるようになっていました。

数カラムのレイアウトがHTML ,CSSで組めるようになれば会社にもよりますが現場で何かしらの業務はできます。

どの会社がどんな業務をやってるかわからないかもしれませんが、そこは転職エージェントを使えば担当者が細かく教えてくれます。

スキルに見合った会社とのマッチングもしてくれます。

未経験の方の転職に特化した転職エージェントもあります。一つはワークポートです。

特徴

  • IT業界との繋がりが強く、他社にはない独自の求人案件もある
  • 無料プログラミングスクール「みんスク」しっかりサポート
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  • 独自のアプリで転職準備の効率化
  • 20-50代と幅広く利用されている

30秒で登録でき、今ならオンラインで無料カウンセリングも受けられるので事前にキャリア相談するのもいいと思います。

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独学のアドバイス: 「気づき」と「最重要要素」

独学スタートした当初、「6ヶ月しっかり勉強すればエンジニアとして働ける」という噂が当時ブログ界隈をにぎわせていました。

私はその甘い言葉に騙されて独学をスタートしました。そして1ヶ月ほどで無理だと悟ります。

当時の自分にも言ってやりたいですが、
「未経験でもプログラミング独学は6ヶ月しっかりやればエンジニアとしてやっていける」ほどプログミングやエンジニア転職は
甘くない
です。
これを実現させている人は相当すごい人だと思います。
そしてそのことを実感してる人も多いと思います。

ただ同時に6ヶ月とは言わないですが、頑張ればエンジニアとして就職することは実現できると考えています。

「30歳を超えてからプロサッカー選手を目指す」や、「大学に戻って教員免許を取得して高校教師を目指すこと」とかに比べると圧倒的に現実的だと考えています。

浪人して大学(文系)に入って特に頭がいいというわけでもない私がプログラミングで独立までできているので、誰でもできます。

ただ絶対的に必要な要素がありますそれは「プログラミングが好きか」どうかです。これが最重要要素です。なんとなく好きとかでもいいです。

自分の経験と教えてきた経験からプログラミングが好きでないと、下記の2点で弱点になります。

  • 学習が継続できない
  • スキルアップできない

学習が継続できない

学習が継続できないのは感覚的に理解できると思います。
総学習時間とプログラミングスキルの伸びは関連します。

「10000時間の法則」という法則があります。

プロの音楽家やスポーツ選手などのトップパフォーマーを研究し、彼らがどのようにしてスキルを習得したのかを調査した結果、10000時間以上の練習を積んでいることを発見したそうです。

要は10000時間を好きなものに注力できればその界隈のTOPクラスになれるというものです。(ちなみに10000時間は毎日8時間勉強するとして、4年9ヶ月です。)

TOPになる必要はなく、業界でやっていけるようになるには個人的な感覚ではこの半分ほどでやっていけます。

経験的に継続するだけで徐々に理解できるようになり、スキルも伸びていきます。

しかも急に伸びる感覚があるようです(私はダラーっと伸びていった感覚があります)。

しかし始めたことは挫折の繰り返しになるので単純に好きでないと心が折れて辞めてしまいがちです。

スキルアップできない

プログラミングの世界では新しい言語や考え方がポツポツ出てきます。言語自体のアップデートも頻繁に起きます。

一回学んで止まってしまうと取り残されてしまいます。

常に探究心を持ってアンテナを貼っておかなければスキルアップはできません。

これらが学習を開始した時の気づきと、プログラミング学習の最重要要素です😌


皆さんも諦めず、地道に続けましょう。
今活躍している人たちもこの苦しい時期を乗り越えているに違いありません。

また一定の期間が過ぎたら成長の記録を書きたいと思います。

では。

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